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「”編集者”という仕事は今後なくなる。」そう語る浜隼人がpeepで編集を続ける理由


元美容師、元プロ雀士というtaskey内でもトップクラスの謎経歴の持ち主、「浜さん」。
仕事に対する価値観や、何故taskeyに転職したのかのお話を伺ってみました。

コンテンツプロデューサー
浜隼人 

1983年 6月20日生
美容専門学校を卒業後、美容師として勤務。その後プロ雀士や映画製作も経験。
その後スクウェア・エニックスとCygamesにて漫画編集を10年経験し、チャットノベル業界を粛清するため現れた、この星に残された最後の希望——。

小さい頃の夢を全部叶えたかった

ーご経歴が、美容師、プロ雀士とかなり異色ですが、一体何がどうなってこんな経歴に?

幼い頃からやりたい事が沢山あったんですけど、親から「そんなに沢山できないから、ちゃんと仕事か趣味かわけろ」と言われてしまい、仕方なくその中から「美容師」「プロ雀士」「映画監督」の3つを選んだんです。

ー3つでもかなり多いと思いましたが・・・

そうですよね笑
でも結果的に、すべて経験はできました。

ーすべて有言実行されたんですね!どうやって経験してきたんですか?

まず、3つの中で一番時間がかかるのが、国家試験もある「美容師」だと思ったんで、最初に美容専門学校に入学して美容師になりました。
2年半勤めてジュニアスタイリストになったのをキッカケに、次の夢を実現するために映画のインディーズ団体に加入して映画製作をしました。そこでは、映画祭に出して賞も受賞しましたね。
その後、転職先の仕事と並行しながら日本プロ麻雀連盟のプロ試験を受けて合格したのでプロ雀士としても活動しました。

ー今でもプロ雀士として活動してるんですか?

いえ、とあるエピソードをキッカケにプロとしての活動は辞めました。
麻雀人口って若い人が少ないので、年配の方と勝負することが必然的に多くなるんですよ。
ある日、朝3時まで麻雀をしてたんですけど、対戦したおじいちゃんの支払いが足りなかったみたいで、「うちの家内を呼ぶから待っててくれ」と言われたことがあって。
その後、呼び出された奥さんが、「うちのがすみません。」と謝りながら支払いを済ませたんですよ。その時に、「ああ、俺の生きる道はここじゃない」って思ったんですよね。

ーな、なんか映画のワンシーンみたいですね・・・。映画の撮影は現在も続けているんですか?

いえ、実際に映画を作ってみてから感じたんですが、映画監督になるためのステップって長過ぎるんですよ。いい意味でも悪い意味でもよくできた縦社会のため、どんだけの人生の時間を費やせばなれるのか途方にくれましたね。
そこで、もっと早い段階で映像クリエイターとしての仕事をしたいと思い、美容師を辞めたあと、アニメーション監督や演出家を目指して、TVアニメーションを作る会社に転職しました。
この時、はじめて作品をプロデュースする面白さを知りましたね。

ー具体的にどんな風に作品をプロデュースしていったんですか?

TVアニメーションって、話数ごとに担当が割り振られて、数百万〜数千万使って好きに人を集めてつくれ。みたいな仕事なんですね笑

ーえ、そんなざっくり仕事を振られる感じなんですか!

ただ、話数によっては泣ける話だったり、バトルシーン多めのかっこいい話だったりするので、アニメーターや演出家などクリエイターの適材適所を見極めて、自分が思い描く最高の形へ導いていくんです。
ただ時に、旗を振っている自分の思い描く果てにユーザーがいなかったらどうしようと、胃がキリキリしたり、うなされたりするのですが、その「緊張感」がたまらなく面白いんです。

ーな、なるほど。私はちょっと耐えられないかも

でも、エンターテイメントのプロデュースって、大きく分けて2パターンしかないと思っていて、
・時代の先を読み取ってまったく新しいものをつくる
・今の時代のニーズを見極めてより質・精度の高いものをつくる
なんですよ。だから、立ち止まっていられない。
いつだって、私たちは時代に対して"挑戦者"であり続けないといけないんです。


0から物語を生み出したい


ーそこからマンガの編集者に転職したのは何故でしょうか?

TVアニメーションの仕事をやる中で、「作品を生み出したい」という気持ちが芽生えたんです。
当時の仕事は、原作の作品をTVアニメにして「1」を「10」や「100」に広げる仕事だったのですが、素晴らしい作品と出会う中で「0から物語作る」ということをやってみたくなったんです。
それで、作者と一緒に物語を創造できるマンガの編集者になろうと思いました。
それ以降、10年間マンガ編集者としてのキャリアを積み上げました。

ー「0から物語を生み出す」というと、peepで編集している"チャット小説"もそうですね。

はい。まさにそうですね。
漫画や映画、もっというと美容師時代のお客さんへの施術も、「0」から「1」を生み出すクリエイティブな瞬間があったと思うのですが、チャット小説はその”純度”がまったく違うと感じています。
だって、作家さんが生み出す「たった一言」で世界が広がり、誰かを救うことができるんですよ。

ーpeepに対する熱い想いが伝わってきました!そんな浜さんの今イチオシの作品はどれですか?

どの作品も愛情を込めて作っているので困ってしまいますね…。ただ、今人気を博しているのは「恐山愛子が✕✕個の恐怖症を克服するまで。」(作者:半田 畔)ですね。
まさに先ほど言った"純度"が高い作品となっているので、言葉ひとつひとつが胸に刺さると思います。良かったらぜひ読んでみてもらえると嬉しいです。

あらすじ
幼いころに森で遭難したショックと経験から、恐山愛子は無数の恐怖症を抱えていた。
暗闇が怖い、沈黙が怖い、木製のものが怖い、緑色のものが怖い・・・。
そんな彼女を昔から守っているのは幼馴染の遠藤幹人。
そばにいていつもサポートしてくれる彼に、愛子はいつしか恋心も寄せるようになっていた。幹人に守られる日々がいつまでも続くて思っていたある日、愛子に転機が訪れるー。

ーこの作品の中で、浜さんが「一番好きなセリフ」は、なんですか?

それはこれしかないですね・・・!
愛子が幼馴染の幹人にいつも言うセリフ「呼ばれたらきてよ。呼ばれなくてもきてよ」ですね。
この言葉って、女心も男心もすごくくすぐるんですよ。
呼んだらすぐ来てくれるような存在に憧れる女心と、守ってあげたい子の存在が欲しい男心。もちろん私は守ってもらいたい派ですが笑


編集者は今後”プロデューサー”に変わる?

ーtaskeyに興味をもったポイントを教えてください!

Cygamesを退職する時、「編集者として今後も生きるか?」と改めて考えたんです。
編集者って、「AI誕生によって消える職業」とも言われてるので。

ーえ、編集者って「消える職業」と言われているんですか?

そうなんですよ。
自分もこの出版不況の中で、“編集者”という仕事の概念が変わってくると思っています。

ー今後、“編集者”はどう変わるんですか?

「編集者は間違いなく、”プロデューサー”という職に変わる」と思っています。
理由は簡単で、SNSの発達により個々のクリエイターたちが自己発信ができる世の中になり、それぞれのクリエイターにファンが付き始めたんですね。そのおかげで、媒体に囚われない仕事ができるようになってきたんです。
そうなってくると、我々企業が次に求められることって"編集力"ではなく、"プロデュース力"なんです。

ー“編集者”が”プロデューサー”に変わる。

はい。
なので、紙やWEBに囚われず、物語自体をプロデュースする能力が必要だと思ったんです。
それができる会社ってどこだろうと考えた時、taskeyなんじゃないかなって思ったんです。

taskeyの企業理念は"文化の襷をつなげる"なのですが、まさに目指しているのは「文化をつくり」、それを「後世につなげていく」ことなんですよ。正直デカすぎる目標だなぁと思った反面、一度切りの人生なのにデカいことしなくてどうする!男の子でしょ!と、身震いしましたね。

丁度そのタイミングに、社長の大石から転職アプリを通じてメールをいただき、転職に至りました。

ーほう、社長の大石から直々にメールが!

大石から「peep」の構想を聞いた時、すごいワクワクしたんです。
正直、この歳になって新しいワクワクすることって、出会えないじゃないですか。

ーそれでJOINしたんですね。

スタッフの距離が近く、毎日切磋琢磨しながら働いています。
エンターテイメントはすごいスピードで常に形を変えているので、みんなスピード感を持って働いていますね。
呑みに行ったり、カラオケに行ったり、夢を語ったり、素敵な仲間たちだと思っています。

ー最後にtaskeyに興味がある人へメッセージをお願いします。

taskeyという会社は、「好きなものがある人」が向いていると思っています。
つまり、自分の中の「好き」を知って、面白さを追求できる人。

編集者としての経験は重視していません。
現在は未経験大歓迎ですので、少しでも興味湧いた方は是非エントリーしてみてください!


(インタビュアー・編集:工藤まおり)


●浜さんの一日●

10:30-11:00  出社
11:00-13:00  メール返信、作品アナリティクスチェック、
         読者の感想チェック
13:00-14:00 お昼
14:00-16:00 作家さんと作品の打ち合わせ
16:00-21:00 プロットと原稿のチェック・入稿作業
21:00-      退社


浜さん、ありがとうございました!!





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